「就活であなたの強みは?って言われても答えられない・・・」
「気づいたら、人や環境に自分を合わせてしまっていて、自分の強みがわからなくなった・・・」
「そもそも自分に強みってあるのかな?」
「自分らしく、強みをいかしたキャリアなんて、夢物語なんじゃないか」
10代や20代の華となる時間であろう大学生活や高校生活。
あなたは今の自分の状況に満足していますか?
おそらく、満足していないのではと思います。
「自分らしさってなんだっけ・・・・」
そんな悩みやモヤモヤがあるから、この記事を見てくれているんだと思います。
唐突ですが、断言します。
この記事を読んでいただければ、きっと、高校生・大学生のあなたの悩みやモヤモヤは減るでしょう。
なぜなら、この記事では、「自分らしさってなんだっけ」「自分には強みなんてない」と思う人たちが抱える悩みを、スピリチュアルな観点からではなく、50年以上の研究に基づいて20国語、1900万人以上を対象に実施されてきた統計的なデータに基づいて解消する方法をお伝えしているからです。
また、この記事では、あなたと同じようにキャリアに悩んでいた筆者が、自分の強みを知り、自分の理想の働き方、生き方を手に入れた思考法も語られています。
みなさん、はじめまして!
私は東京で高校生や大学生のキャリアを支援する塾の代表や、大学の客員講師としてキャリアの授業をしている染谷(ソメヤ)です。何人もの高校生・大学生のキャリアと密接に向かい合い、状況を好転させてきた経験と、1年足らずで強みをいかした独立に成功した経験をもっているのが自慢です。
先ほどお話しをした、「自分らしさってなんだっけ」「自分には強みがない」と悩んでいてたひとりの人間、実は私のことなんです。
[voice icon=”https://ao-goukaku.com/wp-content/uploads/2020/03/スクリーンショット-2020-04-02-11.49.08.jpg” name=”染谷” type=”l”]誰よりも多くの失敗経験があり、キャリアについて悩んできました・・・[/voice]
今回の記事を読む前に、少し自己紹介をさせてください。
私自身、多くの失敗経験が存在し、また高校生活、大学生活、就活、仕事と、ほぼ全ての時において悩んできた経験があります。
とくに悩んだのは就活から社会にでるまでの一連の期間でした。
というのも、特別やりたい事があるわけではなく大学へと進学したため、なんとなく4年間を過ごし、就活の壁にぶち当たりました。大学4年生の時、なんとなく年収で企業を並べ、自分の思いを偽ったエントリーシートを提出しては結果がでない毎日に嫌気がさしました。
第一志望だった凸版印刷の最終面接に落ちた時、途方もない絶望に襲われたことを覚えています。
心のどこかで教育業界を目指したい自分がいたものの「なんとなくダサい」「年収がな・・・」などといった理由で目を背けていました。自分自身の心の声を聞かず、現実からも目を背けてきた私は、しだいに「自分らしさってなんだっけ」「自分の強みってなんだっけ」と悩むようになりました。
学生として塾講師のアルバイトを続けていた私は、次第にこのアルバイトでも悩むようになりました。
なぜかというと塾業界というのは難しいもので、「生徒のためを想う行動」と「利益を上げるための行動」は両立しない事が多く、「生徒のためを思う行動」を主軸にしていた自分は、しだいに会社・社員から疎ましく思われてしまったんです。
就活もうまく行かず、心の支えだった塾講師のアルバイトでもうまくいかずな状況を簡単にいえば、社会のシステムに適合できなかった、という状況だったと思います。
そんな自分に転機が訪れたのが2018年初頭でした。「生徒のためを想う行動」と「利益を上げるための行動」の両立をなんとかしてできないかと考えて、勢いのままに独立を決め、実家の事務所の4畳半の小さな応接室を借りて塾を立ち上げました。
独立当初は大苦戦をし、お金がないのでチラシが撒けず、1000枚を超えるチラシをポストに入れて歩いた時もありました。
しかし、ある才能診断テストと出会い、自分の強みをいかす方法を理解し、仕事はもちろん、生活のすみずみにまで強みをいかすことを意識した結果、あらゆることが好転しました。
2020年3月の段階で、独立してから1年と10ヶ月ほどですが、今では東京にオフィスを構え、大学の客員講師をし、毎日、自分の強みをいかすことが仕事になり、生徒や保護者さま、みなさまからの感謝をいただきながら生活をしています。
私はある事に気づいたことで、大きくキャリアが前進し、人生単位で好転をすることができました。
一体、なにがキッカケだったのでしょうか?
それは以下の3つのステップをこなしたことにありました。
この3つのステップをこなしたこと、私の人生は大きく好転しました。
3つのステップがなぜ大事なのかというと、高校生・大学がキャリアに悩むときは、以下のような状況に陥りやすいからです。
「自分自身の強みを理解していないため、キャリアを選択をする軸がない」という人は、非常に多いのではないかと思います。
なぜならば、自分の強みを理解する方法をさまざま人がさまざまな言い方で本にしたり、ブログ記事にしたり、動画にしたりしており、どんな方法をすればよいのかの取捨選択が難しい現状があるからです。いろいろなやり方を試した結果、強みがわからず、〇〇が得意なのでXXをしたい、といった自分の能力主体の判断ができずにいる人が多いです。
しかし、1900万人以上に実施された統計的なデータに基づいたテストを行うことで、自分の強みを理解する方法があるんです。
参考:Gallup社クリフトンストレングス34
この結果からわかった自分の強みを、自分の考え方・行動の仕方・意思決定の仕方・人付き合いの仕方など、すべての場面でいかしていくことで、自分らしさを理解し、これだ!と思うようなキャリアに出会う可能性を飛躍的に上げることができます。
では、どんなテストを受けて、どのように強みをいかすのか?
このことについては後ほどお伝えします。
「大学名や企業名などのブランドや偏差値・年収に目をつられ、自分自身の強みをいかせるかどうかが二の次になっている」といった人も多いと思います。
かくいう私も、ブランドや偏差値や年収で大学や企業を選んでいました。とくに偏差値や年収といった数字は人間にとってわかりやすく、また大小で並べるのも簡単なため、判断基準として頼ってしまう気持ちは痛いほどわかります。
しかし、偏差値が高い大学に行くこと、年収が高い企業に行くことが必ずしも最善の結果にはならないことは周知の事実。
では、どうすれば最良のキャリアを歩む事ができるのか、そのヒントもまた、自分自身の強みを理解することにあるんです。
例えば、「慎重派で、じっくりと物事を進めるのが得意な人」が、「一日何十件もこなす営業」をすることになったら、どうでしょうか。慎重にすすめる、という得意がいかされるでしょうか?難しいですよね。
ここで大切となる事は、自分の強み(得意)を活かせるのはどんな環境か、を考えてみることです。
その逆算方法もしっかりとお伝えするので、ご安心くださいね。
「強みが自分にとってあたりまえになっていて気づかず、他の人のことを羨ましく思ってしまう」という人も多数、いらっしゃいます。「あいつは〇〇だからいいよなぁ」そんなジェラシーを、誰しもが感じたことがあるのではないでしょうか。
しかし、「あいつ」と「あなた」は別人です。そして、「あいつ」も「あなた」も素晴らしい強みがあるに違いありません。
なかなか、このシンプルな事実に気づけないのは、そもそもの強みがあなたにとってあたりまえになっているからなのです。あたりまえの事すぎて、自分自身がその強みをもっている事に気づいていない可能性さえあります。
そして、あなた自身はその強みをもとにした価値観で生きています。自分にとってあたりまえとなっている価値観を客観的に認知することではじめて、本当の意味での他者との違いがわかり、人を羨ましく思うことなく自分自身に合った役割を担えるのではないでしょうか。
この記事が「キャリアに悩むものの、何から行動すればよいかわからなかった」といったあなたの背中を押すものになればと思っています。
今現在の高校生活や大学生活で悩んでいる人に対して、◯◯が強みだから今とは別の環境でXXなキャリアを歩んだほうがよい!という短絡的な意見は言いません。なぜならば、自分の強みを理解することで、現在の環境にもいきることが多くあるはずだからです。
これからのキャリアを悩んでいる人には、この記事を読んで「自分の強みをいかしたキャリア」を歩む方法を理解し、実際に行動するまでの道筋を示すことができればと思っています。
ここまで多くの事を書いてきましたが、以下の3つのステップが大事になる、というとこを理解していただけるのではないでしょうか。
あなたには「あなたにしかない強み」が必ずある!その強みを知り、いかすかどうかはあなた次第。
ぜひ、今回の記事を最後まで読んでくださいね。
1.データに基づく診断テストで強みを理解する
ネット上には、さまざまな強みを診断する方法が紹介されています。
しかし、無料で診断精度の低いものも多く、特定のサイトへの会員登録を促す目的のものも多くあるのが事実です。
そのような中で、アメリカの統計調査会社であるGallup社が50年以上の研究に基づいて20国語、1900万人以上を対象に実施されてきた強みを診断テスト、ストレングスファインダーは有料ながら、診断精度が抜群に高く、強みを詳細に分析した結果がでます。
参考:Gallup社クリフトンストレングス34
ストレングスファインダーは34の資質といわれる強みのランキングがわかるのですが、34の資質のうちTOP5が同じ強みのランキングになる確率は約3300万人に一人です。つまり、「あなただけの強み」がわかります。
この記事の筆者である染谷は、ストレングスファインダーを公式に扱うことができるGallup認定ストレングスコーチですので、オフィシャルな正しい情報をお届けします。また、自分の家族・友人・生徒・保護者さまなど、累計80人以上を対象に、ストレングスファインダーの結果をもとに継続的に接している経験があります。
参考:Gallup公式サイトより染谷のプロフィールページ
では、どのようにストレングスファインダーを受ければいいのでしょうか。
スマホ・PCどちらでもストレングスファインダーは受講可能ですが、少し注意が必要です。
強みの上位TOP5のみがでるテストと、全てのランキングがでるテストが存在しますが、オススメは全てを明らかにするテストです。しかし、1点、注意をしていただきたいのがストレングスファインダーはあくまでも強みを認知し伸ばすという事を目的に作られたテストですので、「下位の資質に目を向けて改善しようと試みる」のではなく、「下位の資質は上位の資質で補えないか?」と考えることです。
オススメ!スマホのアプリでテストを受ける場合
PCでテストを受ける場合
コチラよりクリフトンストレングス34、もしくはクリフトンストレングスの上位資質を購入する。
ストレングスファインダーの結果が出たらまずレポートを読んでみる
ストレングスファインダーを受けると自動的に分析・作成されるレポートをまずは読んでみましょう。
複数、レポートが生成されますが、まずはこちらのレポートのTOP5の資質の解説を熟読されることをオススメします。
このTOP5の資質が全く同じになる確率は約1/3300万です。つまり、他の人にはない、あなたの強みそのものなのです。
参考:ストレングスファインダー結果レポート
TOP5を分析しているレポートの文言は、5000通りの文章からあなたにあった形でカスタマイズされて配置されていますので、極めて重要な部分です。
そして、TOP5の資質で自分らしい!と思える部分に線を引いてみることをオススメします。
参考:結果に線を引いたレポート
ストレングスファインダーは34の資質が出るので、詳細な分析が可能な一方、初見では分かりづらい印象を受ける方が少なく有りません。
そのような方は下記に用意した、資質のタイプ別イメージと、各資質を一言であらわした表を参考にしてください。
より本格的に自分の強みを分析したい人はストレングスコーチングがおすすめ
ストレングスファインダーは34の資質がランキング準で並ぶものですが、じつはこの資質は1つ1つで機能しているものではなく、複雑に他の資質とかけ合わさって機能しています。
レポートの熟読だけでは、どの資質がどのように組み合わさっているのか、また組み合わさるとどのように機能するのかはわかりません。この組み合わせの部分をGallup社は資質のダイナミクスと呼んでいます。この資質のダイナミクスについてより詳しく知りたい場合は、Galup社認定のストレングスコーチより、個別のストレングスコーチングセッションを依頼することを強くオススメします。
また、一緒に出やすい資質の組み合わせなど、公式のデータも多く取り扱っています。『◯◯と✕✕の組み合わせはレアなので、ここは他者にはなかなか存在しない強みなのかもしれない・・・』といった仮説も立てることが可能です。
ストレングスファインダーは下手に扱ってしまうと、「あなたは◯◯がないから実行力がない人ね」のように、レッテル貼りがおきてしまいます。Gallup社認定のストレングスコーチは、ストレングスファインダーを正しく扱うための5日間に及ぶ研修を受講しておりますので、そのような間違った使い方を避けることが可能です。
大学の客員講師でもあり、高校生・大学生専門のストレングスコーチでもある染谷がストレングスコーチングを行なうことも可能です。スケジュール多忙なため、日程の確保はお早めにお願いします。
高校生はコチラ
2.自分の強みを生活レベルにまで落とし込む
さて、自分の強みを認知したらその強みを実際の生活でどういかすかを考えるタイミングです。
「自分の強みがわかった!じゃあ◯◯なキャリアを歩もう!」という気持ちわかります。
しかし、自分の強みを日常の生活で意識的に使うことではじめて、自分の強みを理解し、より強みを育てていくことができるはずです。そして、強みをいかすことのメリットにも気づき、本当に納得をした上でキャリアにいかそう、と思えるのではないでしょうか。
ストレングスファインダーを受けて、結果に納得をしただけでは強みを意識的にいかすことが難しいものです。実際にあなたがどのような場面でどのような資質をいかしているのかを、あなた自身が理解をする必要があります。
そにために、まずはあなた自身の基本的な価値観と、日常生活にどのような資質が結びつき、資質がいかされているのかを考えてみましょう。
自分の基本的な価値観と資質を紐づける
あなたの日々の基本的な価値観を下記の4つ分けて、それぞれにいきている資質を考えてみましょう。
- 人付き合いの仕方
- 意思決定の仕方
- 時間軸の捉え方
- 行動の仕方
それぞれに紐づく資質を理解し、意識することでさらに強みにもとづいた行動ができるはずです。レポートの内容を参考に、各価値観と照らし合わせてみましょう。
このままでは、どのように結びつきを見つけるのかが難しいと思いますので、まずは私の実例と、それぞれの基本的な価値観を考えるヒントとなる資質をあげてみます。
人付き合いの仕方
ヒントとなる資質:社交性・親密性・調和性・包含・共感性・個別化・成長促進・運命思考・アレンジ・競争性・公平性など
私は4位に親密性・3位に成長促進という資質を持っています。なので、狭く深い関係性が得意ですし、仲の良い後輩の面倒をみるのが非常に得意です。毎日連絡を取り合う後輩もいます。一方で、多数の知らない人がいる飲み会や、年上の方との付き合いが得意ではありません。
自分の最も得意な人付き合いの仕方は、「狭く深く、とりわけ後輩と仲を良くする」という形なので、意識的にそのような場に行くようにしています。一方、苦手な初対面かつ集団で行うイベントは極力避けるようにしています。
意思決定の仕方
ヒントとなる資質:自我・自己確信・活発性・慎重さ・内省・分析思考・戦略性・ポジティブ・信念・責任感・公平性・規律性・目標志向など
私は2位に着想、11位に自己確信という資質を持っています。なので、ユニークなアイディアが思いつくと自分自身の責任のもと、自分ならばできるはずという自信をもって物事に取り組むことを決めます。
時間軸の捉え方
ヒントとなる資質:未来志向・適応性・原点志向・運命志向など
私は8位に未来志向9位にポジティブという資質をもっています。なので、常にワクワクするような未来を考えています。一方で、過去についてのことは良くも悪くもあまり気にしていません。
なので、例えばキャリアを考えるといった未来というワードが関連するような仕事をするときに楽しく思います。
行動の仕方
ヒントとなる資質:活発性・慎重さ・内省・規律性・公平性・競争性・学習欲・収集心など
私は1位に最上志向、2位に着想、4位に活発性という資質を持っています。なので、思いついたものはとにかくやってみる、とことん突き詰めることが非常に得意です。一方で、じっくりと1つのことを考えぬいてから意思決定をするような方法は得意ではありません。
「思いついたものはとりあえずやってみよう」の精神で物事を進めて、こだわっていく中で経験値をためていくという方針で意思決定を行っています。
日々の生活と資質を照らし合わせる
さきほどの基本的な価値観をもとに、日常生活であなたはどのように資質を使い、強みをいかしているのかを明らかにしましょう。以下の①②③④⑤のステップを、紙やスマホのメモ帳などを活用して書いてみましょう。iPhoneの方は「メモ」アプリの活用が手軽でオススメです。
- あなたが日常的に行っている事をいくつでもいいので書き並べましょう
- その中で、うまくこなせている事に◯をつけてみましょう
- ②の中でさらに、最も心地よく、楽しくできていることに□をつけましょう
- それぞれの行っている事に対して、どのように資質がいかされているかを考えてみましょう
- うまくこなせるけど楽しくはないものに着目して、どう資質をいかせるかを考えましょう
①日常的に行っている事を書き並べる
①の日常的に行っている事に関しては、どんな些細なものでもかまいません。例えば友人へのLINEの返信や、飲食店を探すなど、可能な限り細かく挙げてみましょう。なぜなら、私達が普段、なにげなく行なう行動の裏に、強みが隠されている事が多々あるからです。
実例:大学生がiPhoneメモアプリで作成
②その中でうまくこなせている事に◯をつける
日常で行っている事の中で、比較的うまくこなせているなと思う事に◯をつけてみましょう。◯はいくつつけてもかまいません。
実例:大学生がiPhoneメモアプリで作成
③ ②の中で最も心地よく、楽しくできていることに□をつける
②のうまくこなせている事の中で、さらにうまくこなせている事に□をつけてみましょう。厳し目に、少なく□をつけてみたほうがよいです。(10個丸があったら3つ程度□をつけるくらい)
実例:大学生がiPhoneメモアプリで作成
④どのように資質がいきているかを考える
①②③をこなしたら、次はその場面であなたのどの資質がいかされているかを考えるタイミングです。
まずはTOP5の資質がどのようにその行動に関与し、いかされているかを照らし合わせて考えてみましょう。TOP5以降を考える時間がある方は、自分にとって強みだと自覚がある資質順位までを目安に照らし合わせても良いです。
この時に、資質の概要が不明瞭な場合は、レポートで各資質の意味を確認しながら行なうことをオススメします。
実例:大学生がiPhoneメモアプリで作成
⑤うまくこなせるけど、楽しくはない行動に資質をいかす
自分の日常的な行動の中でも、特にうまく資質をいかすことはできている行動はなにか、そしてどのような資質がいかされているのかを考えることができたら、次は「うまくこなす事ができているのに、楽しくはない」という事に注目をしてみましょう。
実例:大学生がiPhoneメモアプリで作成
さきほど書いていただいたリストの中で、□がつかず、◯だけがついた行動に着目をしましょう。この行動にいきる資質とは何か?を考えてみましょう。そうすることによって、日常的に強みをいかす機会が増えるはずです。
3.自分の強みをいかすキャリアを逆算する
- データに基づく診断で自分の強みを理解する
- 自分の強みを生活レベルにまで落とし込む
という2つのステップを経たら、次は自分の強みはどのようなキャリアの方向性においていかされるのだろうか?を考えてみましょう。
キャリアの方向性とは、キャリアの視点から考えると高校生ならば大学選び(学部・学科・研究内容)や、大学卒業後の職種を想定する、といった事でしょうし、大学生ならば就活に直結する部分になります。
「もともと興味があった◯◯を目指したい!」という志がある場合は、その◯◯に自分の強みはどういかせるのか?を考えてみましょう。
この記事を見ているあなたは、そもそも自分に合った方向性がわからない・・・という人が多いでしょうから、今回はそのような人に向けた内容をお伝えします。
「好き」と「強み」は大違い。間違った認識が視野を狭める
多くの高校生や大学生が「自分は特別好きなものってないからなぁ・・・」とボヤき、自分のキャリア選択に悲観的になっている姿を見てきました。
しかし、本当に「好きなこと」を仕事にすることが唯一の正解なのでしょうか。野球が大好きな人みんなが野球選手を目指すことが最善となるのでしょうか?そうではないことは、明白なはずです。
まずは、「好き」と「強み」の違いと関係性について考えてみましょう。
「好き」を考える
「好き」と「憧れ」は似たもの、と考えるとわかりやすいでしょう。
「野球が好き」なので「野球選手」になろう!という考えは一見、正しいようにも感じますが・・・。
小学校・中学校の卒業生アルバムで将来の夢は野球選手、と書いた子供の何%がその夢を実現させているのでしょうか。
では、「好き」なものを職種にすることの罠とは、何なのでしょうか?
この部分を理解するためには、「好きなもの」をもう少し分解して考える必要があります。
野球を例にとった時に、「野球が好き」な理由はいくつも考えられます。
- 野球を見ることが好きなのか?
- みんなと一緒に一丸となること好きなのか?
- 野球で他チームと対戦することが好き・・・など
野球をみることが好き、なのであれば、野球をプレーする野球選手を目標とすることに、ズレがあるはずです。
みんなと一緒に一丸となって・・・という部分が好きなのであれば、それは野球以外でも代替可能なはずです。
野球で他チームと対戦することが好きなのであれば、それも野球以外で代替可能なはずです。
短絡的に「好きなもの」=「将来の夢」としてしまっては、必ずしもそこに適正があるかどうか、という判断が抜けていますし、他の代替可能なものを探す可能性を無くしてしまっています。
「強み」を考える
「強み」=「才能」「得意」とも言いかえることができます。あなたが自然と他の人と比べて上手にできることです。
- 後から見返して「私はいったいどうやってこれをやり得たのだろう?」と思えるもの
- 素早く習得できたこと
- 自然と行ってしまうような活動
- 自然とやるべき事がわかってしまうようなこと
- 「いつまたできるのだろう?」と思えるようなワクワク感があること
という5つの観点から考えるとわかりやすいでしょう。
1.後から見返して「私はいったいどうやってこれをやり得たのだろう?」と思えるもの
とは、カンタンに言えば「あの時の自分は神がかってたな・・・」と思えるような瞬間を指します。圧倒的な熱量や集中でやりきれたことを思い返してみてください。「文化祭の時に、なぜか自分はとことん熱中して活動してたな・・・」といったこともあるかもしれませんね。
2.素早く習得できたこと
とは、他の人と比べて自然とコツを掴むのが早かったなと思えることを指します。学校の授業での出来事、たとえば美術や情報の授業などを思い浮かべてみてもいいですね。
3.自然と行ってしまうような活動
とは、日常生活において、ふとした時に自然とついついやってしまう事です。「自分は◯◯しがちだなぁ〜」という事を考えてみると、わかりやすいでしょう。例えば、「LINEの返信は心をこめておくり、相手が喜ぶ姿を想像しがち・・・」などです。
4.自然とやるべきことがわかってしまうようなこと
とは、誰に教えられたわけでもないけれど、自然とできてしまうことをさします。「私って昔から片付けが得意で・・・」なんていうこともあるかもしれませんね。
5.「いつまたできるのだろう?」と思えるようなワクワク感があること
とは、活動の最中や終わった時に満足感があり、「早くまたやりたい!」と思えるようなことです。あなたにとって、次が待ち遠しくて、ワクワクを感じるものとは何でしょうか?
強みをいかして「1/3300万」の人になる
「好き」と「強み」は似て非なるものだということがわかったら、「強み」を軸にキャリアを考えてみるといいでしょう。
なぜならば、「強みをいかす」=「あなたが活躍できる可能性が高いこと」だからです。そして、強みをいかした行動を積み重ねるうちに、その行動を後天的に好きになる、という可能性も大いに存在するのです。
キャリアの第一人者である藤原和博さんが提唱する、1/100の得意を3つ掛けあわせて1/100万の人になろう!という考えかたがあります。
藤原和博さん『人生100年時代 戦略的モードチェンジのすすめ』より抜粋
しかし、ストレングスファインダーの上位TOP5の資質が、その並び順になる確率は1/34*1/33*1/32*1/31*1/30=1/33390720という確率です。つまり、あなたはすでに約3300万に1人の才能をもっている、とも言えるのです。日本の人口が約1億2000万人であることを考えると、すでにあなたは「日本に約3人」しかいない強みをもった人ということになります。
では、なぜこのような素晴らしい強みをみんなが平等に持っているのに、多くの人はキャリアに悩み、失敗してしまうのか。その答えは自分の強みを発揮できていないからということに尽きます。もっと正確に言えば、ストレングスファインダーTOP5の資質を発揮できていないから、ということでしょうか。
では、なぜ、多くの人は自分の強みを発揮できないのでしょうか?
その鍵となるのが「自己認知の不足」と「環境要因」なのです。
自己認知の不足
自己認知の不足とは、あなた自身があなたの強みを理解しきれていない状況を指します。
あなた自身が強みを認知できずにいて、どのようにその強みを発揮できるのでしょうか。
では、なぜ多くの人が自分自身の強みを認知できずにいるのでしょうか。
その1つの答えは、強みを調べる方法が曖昧だったから、ということでしょう。
もんもんと机に向かって自分の強みとはなんだろう・・・・と1人で考えることには限界があります。
なぜならば、以下の2つの理由があるからです。
- 「自分にとっては当たり前」のフィルターがかかっているから
- 他者からの認知と自己認知には必ず差が存在するから
1.「自分にとって当たり前」のフィルターがかかっているとは、あなたがあまりにも得意にできることや、あたりまえとなっている価値観を前提として生活をしているために、他者の当たり前との差を理解できていない、という状況です。
「自分にとっては当たり前だけど、他者にとっては当たり前ではない」という部分はどんな所なんだろう?と理解するには、まずあなた自身の強みをあなたが1番理解する必要があるのです。その上で、他者との違いが明確になってきます。
[voice icon=”https://ao-goukaku.com/wp-content/uploads/2020/03/スクリーンショット-2020-04-02-11.49.08.jpg” name=”染谷” type=”l”]私は身の回りの人、ほぼ全員にストレングスファインダーを受けてもらい、他者との差を意識しています![/voice]2.他者からの認知と自己認知には必ず差が存在する、ということは、カンタンに言えば「あなたが知っている自分の強み」と「他者が知っている自分の強み」は違う可能性がある、ということです。
この1.2を解消するために、まずはストレングスファインダーの結果レポートをを熟読し、自分にとって当たり前となっているフィルター(TOP5資質)を確認しましょう。
[aside]参考:ジョハリの窓
自分自身が他者からみてどんな強みがあるのか?を知るために、このレポートを友人・知人に渡し、あなたらしいと思う部分に線を引いてもらうこともオススメです。アメリカの心理学者、ジョセフ・ルフトらが開発したジョハリの窓という考え方では、「自分」が知らなくて「他者」が知っている自分を認知することで自己理解進み、コミュニケーションも豊かになることが明らかにになっています。
参考:複数人に線を引いてもらったレポート
環境要因
環境要因を考える時には、ポケットモンスターを例にとると考えやすいはずです。
ポケットモンスターというゲームにはポケモンとよばれるモンスターが存在し、それぞれが水タイプ草タイプこおりタイプなどの得意属性を持っています。ポケモンは、その得意属性の中において、最大の能力値を発揮できるのです。
例えば、草タイプを代表するポケモン「フシギダネ」を例にとって考えてみましょう。もちろん、フシギダネは草タイプですから、森にいる時が心地よく、自分の能力を最大限に発揮できることでしょう。
しかし、このフシギダネが火山に住んでしまったらどうなるでしょうか。草タイプという属性は、火が大の苦手です。ともすると、自分自身に火がついてしまうかもしれませんし、自然体で自分の能力をいかすのは難しいのではないでしょうか
この例は、私たち人間でも大いに起きうる事なんです。私たち人間は、ストレングスファインダーTOP5の資質=タイプをもっていますので、当然、TOP5の資質が喜ぶ環境、というのは存在するのです。
例えば、アイディアを出す「着想」の資質が高く、とにかくやってみたい!な「活発性」をもった人が、厳しい組織の中で個人の裁量がなく、決まったルーチンワークをこなす仕事をしていたらどうなるでしょうか。きっと、着想・活発性の資質は悲鳴をあげてしまうはずです。しかし、そういった環境では、ルールを守るのが得意な「規律性」の資質は喜ぶのかもしれません。
ここでわかることは、私たちの強みは大きく変える事が難しい「タイプ」なのであって、強みが自然と発揮されるような環境に身をおくことは、最重要な事である、ということなんです。
高校生編:1/3300万のあなたの強みをいかすキャリアの方向性の見つけ方
あなた自身の強みを十分に理解できたら、実際にあなたの目指すキャリアの方向性を考えてみましょう。
あなたが高校生なのか大学生なのかによって状況は変わると思いますので、それぞれに分けて、強みをいかすキャリアの方向性の見つけ方をご紹介させていただきます。
[voice icon=”https://ao-goukaku.com/wp-content/uploads/2020/03/スクリーンショット-2020-04-02-11.49.08.jpg” name=”染谷” type=”l”]まずは高校生の方向けの方法を紹介します![/voice]高校生がキャリアの方向性を考えるタイミングは「大学選び」を行なう時でしょう。
この「大学選び」をもう少し分解して考えてみると、学部・学科を選ぶことでしょうし、大学に入ってどんな研究をしたいか?を決めることなのではないでしょうか。そして、大学を卒業した先にはどんな未来が待っているのか、どのようなキャリアの方向性へと進んでいくのかを思い描いてみることだと思います。
おおまかな流れとしては
- 自分の強みをいかせる職の方向を考えてみる
- 強みをいかす職の方向に関連する研究を考えてみる
- その研究ができる学科・学部を探す
- 選んだ学部・学科が存在する大学を探す
という4ステップを考えていきます。
1.自分の強みをいかせる職の方向を考えてみる
1〜4のステップの中で、最も1番大事なのがこのステップです。その後のステップ全てに影響を及ぼすので、慎重に時間をかけて行いましょう。
今までの段階でストレングスファインダーの結果レポートの分析や、自分の強みがどのように日常で発揮されているのかを考えてきていると、強みをいかせる職の方向性はぼんやりと輪郭が見えてくるのではないかと思います。
対人サービスなのか?研究など知識を突き詰める分野なのか?チームで行なうのか?自分の裁量で動くのか?
など、とことん自分の強みであるTOP5資質をいかすことができる環境を考えてみてください。この時に、主観的な好き嫌いを外して考えてみると選択肢が広がります。
高校生の場合ですと、ストレングスファインダーの結果と職の方向を照らし合わせることは難しい部分が多々あるかと思います。その場合、Gallup認定ストレングスコーチの正しい認識・情報のサポートがのもとで行なう事をオススメしております。筆者の染谷はGallup社公認のストレングスコーチであり、高校生のキャリア支援を専門としている人間ですので、万全なサポートが可能です。
染谷が運営・指導する、あなたの強みをいかすキャリア支援を行なう塾はコチラ
2.強みをいかす職の方向に関連する研究を考えてみる
普段、なかなか大学においてどんな研究がなされているかなど想像しないと思うのですが・・・。あなたが目指す、大学とは研究をする場所なんです。つまり、あなたは志望する学部に入り、ある特定の分野において研究をすることになります。これは理系であれ、文系であれ変わらないことです。
実際に大学で行われている研究を調べる一つの手段として、GoogleScholarの活用があります。GoogleScholarとは、研究論文を検索できるWEBサイトのことです。
このGoogleScholarを活用して、気になるワードを調べてみることをオススメします。とくに、①で決めた職の方向性に関連するような論文を探してみるとよいでしょう。
3.その研究ができる学部・学科を探す
②で調べたような研究が実際にどのような学部で研究が行われているのか?を調べ、学部学科を絞ってみましょう。
Google検索などで「◯◯学部 卒業研究題目」「◯◯学部 卒論」「◯◯学部 卒業研究」などといったワードで検索をかけると、自然とそれぞれの学部でどのような研究がなされているのかがわかってくると思います。
参考:早稲田大学スポーツ科学部の卒業研究題目
4.選んだ学部・学科が存在する大学を探す
③で選んだ学部・学科が存在する大学を探します。パスナビやナレッジステーションなどを活用し、大学を検索しましょう。
ここまできて初めて、偏差値を使って見つけた大学を偏差値順に並べてみてください。
大学生編:1/3300万のあなたの強みをいかすキャリアの方向性の見つけ方
高校生の場合よりも、より深堀りすることを前提として、お伝えします。
今まで考えてきた
- データに基づく診断テストで強みを理解する
- 自分の強みを生活レベルにまで落とし込む
①、②において、あなた自身の強みはハッキリとしてきているはずです。客観的なデータに基づいた診断テストの基で、あなたはどのような基本的な価値観のもと生きていて、どのようにストレングスファインダーの資質が日常生活に関係しているのかを考えてきました。
強みをいかせる理想の職種や環境を思い描く
ここからは、あなたの上位TOP5資質をいかすと、どんな事が得意だろうか?どんな環境を求めるのだろうか?などを具体的に考えてみるタイミングです。
- 人付き合いの仕方
- 意思決定の仕方
- 時間軸の捉え方
- 行動の仕方
上記4つの基本的価値観を基に、自分が心地よいと思える理想的な職のありかたや環境を想定してみましょう。
想定をするヒントとなる質問を下記にまとめておきましたので、活用してください。
[aside type=”boader”]人付き合いの仕方
- あなたはどんな人と一緒に仕事をしたいのでしょうか?
- 仕事やサービス自体に、対人関係を求めるでしょうか?
- あなたは、「一緒に働く人」をそもそも重要視するのでしょうか?
- 一人でもくもくと・仲のいい小規模チームで・おおぜいのチームで、どれが1番心地よいでしょうか?
意思決定の仕方
- あなたは自由に意思決定ができる裁量がほしいでしょうか?
- 与えられた事を責任を持ってこなす事は得意でしょうか?
- 決まったルールや枠組みの中でこそ、あなたの強みを発揮できると思いますか?
時間軸の捉え方
- 『過去があるから今がある』『未来があるから今がある』『今この瞬間を大事にする』あなたはどれに当てはまるでしょうか?
- 理想とする仕事は、過去を深堀りするものでしょうか?今をより良くするものでしょうか?未来を創造するものでしょうか?
行動の仕方
- じっくり考えて行動する派でしょうか?とりあえずやってみよう派でしょうか?
- あなたはみんなで行動する、一人で行動する、どちらの場合に能力を発揮できるでしょうか
- 人と競争するのは好きでしょうか?
上記の質問に一通り答えると、自ずと理想とする方向性の輪郭が見えてくるのではないかと思います。
以下のいくつかの軸を参考に、自分が心地よいと思える職種や環境を考えてみましょう。
強みをいかせる理想の職種や環境と、あなたの強みをマッチングさせる
理想とする職種や環境と、②自分の強みを生活レベルにまで落とし込むで行った
- 自分の基本的な価値観とストレングスを紐づける
- 日々の生活とストレングスの強みを照らし合わせる
この2点を照らし合わせましょう。
『自分の基本的な価値観と資質を紐づける』『日々の生活と資質を照らし合わせる』この2点はあなたがストレングスファインダーの結果を基に考えたあなたの「得意」な部分であり「強み」なはずです。
浮かび上がった理想とする職種や環境に対して、資質に紐付いた基本的な価値観・資質に基づいた日常的な行動は、どのように有効活用できそうでしょうか?
この、有効活用できる部分というのが、あなたが思う理想的な会社に対して示すことができる1/3300万の強みなのです!
理想とする職種や環境に合うような会社に対して、この強みを言語化し伝えることができれば、他者と大きく差別化ができる上、嘘がない、あなただけの強みを自然と伝えることができるではないでしょうか。
最後に伝えたいこと
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、「自分らしさってなんだっけ」「自分には強みなんてない」と悩んでいる人たちが、強みをみつけるために必要な情報と思考法をまとめました。
華の10代、20代。この時期をどう過ごすのかはあなた次第です。
1度きりの人生、せっかくならば強みをいかした人生を歩みたいものですよね。
10代の人生が20代を決める、20代の人生が30代を決める・・・。
強みを生かした人生を歩めば、あなたの未来が明るく開けることを僕は確信しています。
ぜひ、たくさん悩んで、たくさん自分と向かい合って、素晴らしいキャリアを歩んでくださいね。