高校生の方へのメッセージ
メッセージを見てくれて、ありがとうございます。
高校生は人生の中で最も楽しい時期のひとつです。
皆さんは、どのように過ごしていますか?
「目指す何か」をもつ高校生は少ない
僕は8年間、ありとあらゆる高校生と向き合ってきましたが、「目指す何か」を持っている人はとても少ないと感じています。
かくいう自分も、高校生のころは何も考えていませんでした。学校と合わず高校を自主退学したのですが、その時でさえ何も考えていませんでした。
大学合格がゴールと錯覚する
その後、それなりの苦労をして大学に入るわけですが……。浪人をして、大学受験に向かっているときは幸せでした。
目指すゴールが見えていた気がしたからです。しかし、無事に大学に入ってみるとどうでしょうか。何かゴールを達成してしまったかのような錯覚に陥り、目指すものもなく、ただただ海中のクラゲのように人任せ、環境任せの生活が待っていました。試験に追われ、ゲームをして、友達と遊んで、そんな生活です。
就活で現実と直面する
そんな中、現実を見ないといけないときがくるんです。就活ですね。
当時の僕は「みんなが知っている大企業に入れたらカッコいいな〜」と考えていて、お給料と知名度で志望する企業を決めて、たいして知りもしない企業に、さも自分はその企業を知っていて熱烈に志望するかのようなエントリーシートを書きました。
そうなると、その先どうなると思いますか?
僕は運良く、一部上場企業で名がある大企業の最終面接にまでこぎつけることができました。話し上手でしたので、面接もグループディスカッションもなんとなくこなせてしまったんです。
最終面接でも、いつもの調子で役員の方を相手にお話をしました。
「どうせ受かるだろ〜」「なんだ、就活も簡単だな」そんな気概でいたんです。
しかし、蓋を開けてみると不合格。ほぼ落ちる人がいないといわれていた最終面接に落ちたんです。
僕は初めてここで気づきました。
「あ、自分にウソをついて、その場しのぎの心地いいことを言っていたのがバレたな」と。
だって、僕はその企業に思い入れがあるわけでもなく、知名度とお金で選んでいましたから。
最終面接不合格は、僕にとってはすさまじい挫折でした。
最終的に自分と向き合いきれなかった僕は就職留年してしまいました。
自分のやりたいことを見つけ、実現することは大変
その後、自分が心からやりたいと思える仕事をして、心の奥底から楽しいと思える仕事ができるまで4年もかかりました。28歳のときです。
僕にとって皆さんのキャリアや進路に携わることが本当にやりたいことだったんです。
正直、めっちゃくちゃ独立はキツかったんだけど、その思いがあるから頑張って独立しました。
はじめは千葉県で4畳半の小さな場所で英語を教えていたんです。
そこから、あれよあれよ東京にくることができて、素晴らしいオフィスで生徒さんとすごく楽しく授業しています。でも、この独立までに本当にありとあらゆる苦労をしたんです。
自分の好きな得意なことを見つけるのって、本当はとても難しいんですね。
でも、見つけてしまえばこっちのもの。いっきに毎日が楽しくなるんです。
AO入試で自分の人生にぶつかってみよう
AO入試で自分の人生にぶつかってみよう
「安心をしてください。高校生のみんなの代わりに、僕が先回りして、失敗を経験しておきましたよ!」というと都合がいいのかもしれませんが、自分自身のキャリアが驚くほどうまくいかなかったからこそ、高校生のみんなにも話せることがあるんです。
勘違いしてほしくないのは、僕がみんなの代わりに何かをやってくれたりとか、コッソリ裏技を教えてくれたりする存在ではないということです。
AO入試って本当に泥臭く自分自身で努力を積み重ねないといけないんです。
だって、君の人生を決めるのって、君じゃないですか。
あくまで僕はそのサポートをしているんです。
AO入試を通して、1回思いっきり、自分の人生とぶつかってみませんか?
きっとその時間は楽しいはずです。だって「目指す何か」があるじゃないですか。
しかも、そのゴールは大学合格じゃなくて「人生で成し遂げたいこと」なんです。
最高に楽しいじゃないですか。
先生・生徒ではなく、自分の人生を生きる仲間として
10年前に高校生だった自分が「こんな先生に会いたかった」そう思えるような先生になりたいなって思ってるんです。そして、未来の君に「こんな先生に会えてよかった」そう言ってもらえるように頑張っています。
でも僕は自分を先生だなんて微塵も思っていないんです。
今の僕だって悩み苦しみながらも、自分の人生にぶつかっているわけですから、年齢は違っても、ちょっと多くの失敗をしていろいろ支えてくれる「仲間」って思ってほしいんです。
ぜひ、一緒に悔いのない高校生活にしませんか?
一緒に汗をかきながら、自分の進路と向き合いませんか?
そして皆さんの夢を聞かせてください。
皆さんにお会いできることを楽しみにしています。